けんもほろろ

競馬ブック道営TMの、つぶやき以上てりやき未満なblogです。

ゴーフォザサミット

先日、小学中学の同級生で仲の良かったA君が泊りがけで遊びに来ました。

北海道に来るのは高校の修学旅行以来とのこと、私もまだ北海道に来てまだ4ヶ月ということもあり案内できるほどではなく、かつ2人とも計画性に乏しい質なので、行き当たりばったり成り行き任せ気の向くままにという感じで日帰りゴーフォザ洞爺湖

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平日でしたが夏休みの真っ只中とあってそれなりに観光客がいました(日本語はあまり聞こえてきませんでしたが)。
もはやあらゆる湖と切り離せない関係であるところのスワンボートが例に漏れず洞爺湖にもありましたが、わざわざお金を払って虚しさを増し体力を減らすこともあるまいとの思いが暗黙のうちに2人の中で共有されスルーしました。
湖のフチをちょろっと歩いたあと、お土産屋を覗きました。そこで晩酌用の地酒と、個人的に気に入った、エゾシカの皮で作ったという名刺入れを持ってレジへ。レジを打ってくれた、「研修生」の札を胸につけた女性がそれはそれはそこはかとなく大いなる優しさ、北の大地を象徴するような心の広さを醸し出していたので(かわいい方だったので話しかけたかった)、「このあたりで有名なB級グルメ的なものってありますか?」と質問してみたところ、その研修生の店員の隣でサポートしていたベテラン店員、さらに奥から店長と思しき方が顔を出して円陣を形成し突然のサミットが開催され、「さすが洞爺湖、サミットが浸透している」などと2人で感心していた矢先、結論としてベテランの方から「ウーン、特に無いわねぇ」と返事がなされ、洞爺湖周辺のお店一覧マップが渡されました。サミットで全てを解決できる訳ではないとの知見を得ました。ただ店員の皆さんが親身になって本気で考えてくれて、ほんとに温かい感じがしました。ありがとうございました。

いただいたマップをもとに、またまた風の吹くままに歩いていたら焼き鳥屋の暖簾にぶつかったのでそこでご飯を食べました。「1人前4本」という但し書きを見落として注文してしまい膨大な量の串が並べられた時には、胃が昭和新山の溶岩円頂丘のように膨らみ果てには噴火するのではとの未来予知が頭を過ぎりましたが、一本食べるとそれはそれは美味しくて、2人でぺろりと食べてしまいました。結果的に昭和新山が私の想像など遥かに凌駕するとてつもないスケールの存在なのだということがわかりました。

根無し草のごとき洞爺湖への小旅行はとても満足度が高かったです。道中の車で私の根も葉もないくだらない話を聞いてくれながら、不案内な旅に付き合ってくれたA君はとてもいい友人です。

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