けんもほろろ

競馬ブック道営TMの、つぶやき以上てりやき未満なblogです。

ワンショットキラー

紙面上で「本日の一撃3連単」のコーナーを担当して2ヶ月ほど経ちました。

本命馬が1着に来ることはあります(それでも数える程しかない)が、3連単的中は未だにゼロ。

先輩TM方からは「撃沈3連単」と呼ばれるまでになりました。


もともと、高倉さんが私に自分のコーナーを持たせてくれた理由は、本命を打つその理由を述べることにより、漫然と印を打つことを防ぎ、また自分なりの馬の見立てができるようになるはずだから、というものでした。(新しく推奨馬コーナーを作るのではなく、もともと紙面を埋める素材としてあるテンプレート(一撃3連単)を使うことになってしまったので、その特性上、本命馬を推奨する理由を述べるスペースが少し小さいのですが。)
だから、自分がコーナーを持つ目的を踏まえると、3連単が的中するかどうかというよりも、本命馬を推奨する理由が正しく、かつ穿った、専門的な、ものであるかどうかが焦点となるわけです。


とは言え、宛てがわれた範囲でしっかり仕事をやってから、コーナーを新しくするならそうしたらいいわけですし、そもそもまだ入社して4ヶ月ほどの自分に、自分の考えを言う場が与えられているだけでも常識的には例外的なことで、恵まれたことだと思うわけです。


まだまだ見方が浅かったり、ファンの域を出ていなかったりすることがあります。
たとえ的中したとしても、見方が間違っていたら、それは専門誌としては何一つ仕事を出来ていないことなりますからね。そういう意味では、予想印を打つのが、専門紙TMあるいはまた編集の人間にとって1番簡単な仕事と言えます。印だけで当たった外れたでは、あまりにも単純すぎるというか、中身が無さすぎますよね。それぞれの馬を個性をちゃんと見立てた上で、どういうレース展開が考えられて、そこでどの馬の浮沈の可能性が考えられるか、その仮説をちゃんと言葉で示すのが予想をする上で重要なことだと思います。様々な仮説が頭の中に用意されていれば、レース直後に「なぜこういうレースになったのか」という説明ができるはずです。もちろん、見立てより馬が成長していたり、ジョッキーの判断など、予想外のことはつきものです。それでも正しい見立てがついているからこそ、予想外を予想外として認識できるわけですよね。
というような専門紙の仕事にとって必要な、馬を、またレースを見る目を、今まさに鍛えているところです。


撃沈に撃沈を重ね、私の意気消沈も甚だしい一撃3連単ですが、短い文章なりのキャッチコピー的な要素を含めつつ、読んでいる人の頭に少しでも新しい見方を加えられるようなコーナーを目指してがんばります。